建 設 業 界 と は

建設業とは、住宅や施設、道路など、人々の暮らしに関わるものをつくったり、整備したりする仕事です。
建設業は大きく「建築」と「土木」の2つの業種に分けられます。
建築は人々が街中で利用する住宅やマンション、施設などをつくる仕事です。
一方土木では道路やトンネル、橋など人々が便利に暮らしていくためのインフラをつくっています。
また建設業とは、現場で建設工事を行う仕事だけでなく、建設工事の工程に関連するその他の仕事までを含めたものを指します。
建設業者では、設計や営業、技術管理までさまざまな部門に分かれ、民間や国から工事を請け負っています。

建設業の主な部門・仕事内容

建設業は大きく7つの部門に分類できます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

施工管理

建設の施工に関してのスケジュールの設定や、管理を行うのが施工管理部門の仕事です。 品質、安全面、予算の観点などから管理を行い、計画通りに進むように全体を把握することが求められます。

設計

設計部門はクライアントのニーズを形にして、建設物の設計図をつくっていくのが仕事です。 ニーズをそのまま図面にするだけでなく、さらに利便性やデザイン性を高めたり、コストを下げたりすることで顧客満足度は大きく上がります。

営業

営業部門は、クライアントに対して自社の持つ技術や実績を提案し、工事を発注してもらえるように動きます。クライアントと現場をつなぐ役割を担っています。

技術

技術部門は、建設現場で必要となる新たな技術の開発や導入を行います。建設業ではさまざまな工事を請け負うため、施工条件が難しかったり、特殊な技術や道具が必要になったりする場合が多いです。

事務管理

事務管理部門は人事や総務、法務、経理といった幅広い業務を担当します。業務内容は、電話やメールなどの応対から事務所の来客対応、事務用品の補充、伝票や請求書作成、清掃、建設工事に関わる書類の作成や管理など多岐に渡ります。

情報システム

情報システム部門は、システムの管理や運用に加え、IT機器の管理を行います。 AI技術やOA機器を活用して、より働きやすい環境を実現する役割も担っています。

安全管理

安全管理部門は、現場での事故を防ぐ対策を行う仕事です。事故が起きやすい建設業界において、安全管理のためのルールの作成や管理などを担います。

施工管理は建設工事現場で指揮・監督をして、安全かつ効率的に作業が進められるように、工事全体の管理をする職業です。施工管理自体は資格がなくても問題ありません。そのため、未経験から始めて経験を積んでいく方法をとる人も多いです。

また、実務経験を積んだうえで、国家資格「施工管理技士」を取得するのも1つの方法といえます。施工管理技士を取得すれば、さらにできる仕事の幅が広がります。たとえば、建設業許可を得ている事業所が現場に配置する専任技術者、公共工事など特定の工事現場に必要な監理技術者、主任技術者などの立場で働くことも可能です。

または、品質管理・コスト管理・工程管理 ・安全管理・環境管理の総称で、建設現場において安全に配慮しつつ作業員を指揮監督し、工事全体を管理する業務のことです

施工管理の業務内容は、工事ごとのスケジュール管理、業者との打ち合わせ、作業員の調整、建設資材の発注・納期管理、品質管理のほか、書類の作成や役所への手続き、工事依頼者への対応など、多岐にわたります。安全な作業環境を確保するため、建設現場を巡回することも施工管理の重要な役割のひとつです。

施工管理の仕事をするにあたり資格は不要ですが、将来的に施工管理者として働きたい場合は、現場で経験を積みながら「施工管理技士」の資格を取得するのが一般的です。施工管理技士とは、建設業法27条に基づいた「施工管理技術検定」に合格した人に与えられる国家資格で、施工管理の知識や技術を証明するものです。未経験からでも工事現場で実務経験を積むことで、受験資格を得られます。

「建築施工管理技士」の資格には1級と2級があり、それぞれ業務範囲が異なります。「2級建築施工管理技士」であれば、すべての工事現場に配置が義務付けられている「主任技術者」の業務を担うことができます。

安全管理

建設現場での安全性を確保するための点検や監視を行う業務。

工程管理

工事の進行状況を監督し、現場の運営を効率的に進める業務。

品質管理

建築物が規定の品質基準を満たしているかを確認・管理する業務。

予算管理

予算の管理や月次支払いの計算を行う業務。

有名テーマパーク

スポーツスタジアム

都市の大規模再開発

業務の種類

朝礼・昼礼

プロジェクト進捗/スケジュール確認、その他注意事項の説明、体操などを行う

事務業務

電話対応、資料作成、打ち合わせ、工事現場の近隣対応などを行う

原価管理

見積書依頼・作成、請求書発行など、お金周りを管理する

安全管理

作業前後の現場点検、作業中の巡回を行う。現場の安全を管理する

CAD

PCで設計に関わる図面を引くソフト。工事の状況に合わせて図面の修正や編集を行う。※研修制度有

品質管理

建設資材の在庫確認・発注・検査などを行う。建造物の品質を管理する

環境管理

産廃物の分別指導や騒音や粉じん管理を行う。建設現場周辺の環境を管理する

工程管理

週/月単位で工程表を作成し、進捗状況に応じてスケジュール調整を行う

歓迎スキル

コミュニケーション

が好き/得意

モノづくりは”チームワーク”が大切。コミュニケーションを取りながら仕事に取り組みたい方

サポート

が好き/得意

裏方でチームを支えたい!縁の下の力持ちのような仕事に興味がある方

PCスキル

を身に付けたい/得意

Excel、Word、PowerPointなどで資料作成。仕事を通してPCスキルを身に付けたい方

モノづくり

が好き/興味がある

“地図に残る”が仕事の醍醐味!ゼロから何かをつくりあげることに興味がある方

CAD(Computer-Aided Design)は「コンピューター支援設計」と訳され、コンピューターを使った設計やその支援を行うツールのことを指します。CADオペレーターの仕事は、設計者が考えた形状をコンピューター上で図面や3Dデータとして作成することです。代表的なCADソフトには「AutoCAD」「Vectorworks」「JW CAD」などがあります。ソフトの操作スキルはもちろん、製図に関するルールの理解、設計者の意図を正確に汲み取るコミュニケーション能力、そして創造力も重要です。また、作成する図面は建設工程における関係者が共有する重要な情報となるため、正確性と細かなチェックが求められます。
CADオペレーターは、主に社内でパソコンに向かって作業を行いますが、関係者とのコミュニケーションも多く、プロジェクトに大きな影響を与える重要な役割を担っています。

CADとは「Computer Aided Design(=コンピュータ支援設計)」のこと。かつては手書きされていた設計図をコンピュータで作成できるようにしたソフトウェアです。

平面図を作成する「2D(2次元)CAD」、3次元の立体図を描く「3D(3次元) CAD」があり、種類は多様です。汎用ソフトとして普及している一例を挙げると、次のようなものがあります。

  • Jw-cad(ジェイダブリューキャド)

2次元の汎用CADソフト。無料で使えるフリーソフトで、主に建築分野で使われる。

  • AutoCAD(オートキャド)

2次元から3次元まで対応できる高機能汎用ソフト。建築・土木・機械分野をはじめ、幅広い分野で使われる。

  • Vectorworks (ベクターワークス)

作図をはじめ、データベース・表計算・3Dレンダリングなどの機能を備えており、デザイン分野でよく使われる。

このほかにも様々な汎用ソフトがあり、各分野で専用CADソフトが使われています。大手企業では、自社専用のCADソフトを使っていることもあります。

CADオペレーターの具体的な仕事内容

CADオペレーターは、CADを操作し、設計士やデザイナーの指示に従って図面の作成・修正・調整などを行います。あらゆる「ものづくり」の場で必要とされるCADオペレーターですが、その多くは建築・土木など建設関係の仕事に従事しています。

CADオペレーターは建築事務所を中心に、建設コンサルタント、ゼネコン、サブコン、建材メーカーなどで働いています。建築系以外に、機械設備、家電、電子部品、家具、アパレルなどのメーカーやデザイン事務所で働くCADオペレーターもいます。

CADオペレーターと設計者との違い

設計者は、建築物や製品の仕様を設計し、CADオペレーターはその設計図を整える役割を担います。経験を積んだCADオペレーターであれば、設計者が作成した図面に対し、不備を指摘したり、改善の提案をする業務を担うこともあります。

CADオペレーターの仕事を通じて建築や製品作りの知識を身に付け、さらに専門的な知識を学ぶことで、設計士やデザイナーを目指す人もいます。

 

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